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詳細解説 | CASIO

Privia PX-S7000/PX-S6000は今までのピアノが持つイメージや在り方を一新する革新的なデジタルピアノです。
モダンでスタイリッシュなデザインに加え、音やタッチも本格的で、ピアノとしての高い性能を兼ね備えています。日常の様々なシーンに自然に調和するだけでなく、ピアノに対する常識や固定観念を打ち壊し、今までより自由で新しいライフスタイルを提案します。それを実現するのは、カシオが長年培ってきた電子楽器開発の経験と最新技術による、洗練されたデザインに本格的な鍵盤タッチやサウンドシステムです。
新たな音楽表現を生み出すデジタルピアノと共に、上質で自由な新しい音楽体験をお楽しみください。

DESIGN

スタイル

モダンでミニマルなデザインを採用し、どんな部屋やインテリアにも調和する一台。従来のピアノのような曲線的で存在感のあるデザインではなく、直線的なラインをベースにした軽やかなデザインが新しいピアノのスタイルを提案しています。
PX-S7000/PX-S6000どちらにも共通しているのは、スリムなボディ、インテリア調のファブリック素材のスピーカーネット、クリアな譜面立てなどの直線を基調としたモダンなデザイン。
PX-S7000は木目調仕上げのスタンドにペダルが一体となった設計で、アコースティックピアノの様式美を体現しています。本体とペダルをつなぐ鉄フレームもスタイリッシュな印象で、さらに付属のピアノカバーはぬくもりを感じさせるフェルト製にするこだわりです。
またPX-S6000は、光沢のあるブラックの本体に木目調を組み合わせたデザインを採用。どこに置いても美しく見えるボディが特徴です。別売のスタンド(フェルト製のピアノカバー付)を組み合わせることもでき、お気に入りのスタイルで演奏できます。
さまざまなライフスタイルや空間との調和を追求しデザインされているPX-S7000/PX-S6000。従来のピアノは壁際に設置されることが多く、背面が見えることはありませんが、PX-S7000/PX-S6000はどこから見ても美しい全周デザインであらゆるスタイルにシームレスに寄り添います。

PX-S7000

PX-S6000

カラー

PX-S7000/PX-S6000では、インテリア性を追求したこだわりのカラーバリエーションをラインアップ。
PX-S7000はブラック、ホワイト、そして優しく深みのあるハーモニアスマスタードを加えた3色展開です。ピアノにはあまり使われないユニークなカラーですが、ヨーロッパのインテリアスタイルにインスパイアされた色合いで、上品であたたかみのあるカラーリングで洗練された空間を彩ります。ボディの細部はグランドピアノのようなポリッシュ塗装で仕上げられ、高級感のあるインテリアとしての存在感も備えています。
別売りのスタンドをオプションとして使用できるPX-S6000は、本体に2つの質感の素材を組み合わせたデザイン。光沢のあるブラックを基調にしたボディに自然なぬくもりを感じさせるウォルナット調の木目素材とのコンポジットデザインが印象的。
各モデルともに本体色に合わせたファブリック素材のスピーカーネット、スタンド、フェルト製ピアノカバー (PX-S6000は別売スタンドに同梱) 、鉄フレーム (PX-S7000のみ) のカラーがお部屋に自然に調和したり、インテリアのアクセントになったりと自分らしいスタイルが楽しめます。

ピアノスツール

日本の老舗インテリア会社 「関家具」 のブランド「CRASH GATE」とコラボレーションし、PX-S7000/PX-S6000のためのスツールが誕生しました。ピアニストの視点から設計され、演奏に最適な機能性だけでなく、PX-S7000/PX-S6000と寄り添う、直線を基調とした高いデザイン性も特徴で、ピアノのあるライフスタイルに調和する美しさを表現しています。
また、素材には高品質な天然木材を採用し、さらに安定感のある鋳鉄とモダンでファッショナブルなファブリック素材を組み合わせました。ピアノ本体のカラーリングとマッチする「ライト」と「ダーク」の2色からお選びいただけます。
座面の高さは体格に合わせて無段階に調整できるので、奏者の体格に合わせピアノ演奏に最適な高さに設定できます。
一般的にピアノを演奏する際は、ペダル操作や広い鍵盤の端まで手を伸ばすことを考慮し、浅く腰掛けます。このスツールも脚部の安定性やシートの表面積、脚部の広がりといったバランスや、快適さと安定感のあるクッション性なども考慮し設計されています。

*CRASH GATEは株式会社関家具の商標です。

ミニマルデザイン

PX-S7000/PX-S6000は、カシオ独自の技術を駆使したミニマルなデザインで、場所にとらわれずどこでも自由に演奏することが可能です。独自の高密度実装技術により、基板を縦型に配置するなど、省スペース設計を追求し、コンパクトなボディを実現。操作パネルにはLEDタッチボタンを使用することで、スイッチやボタンの数を減らしシンプルな操作が可能になりました。これらの技術によって完成したすっきりとしたミニマルな印象のフォルムは、周囲のインテリアとの調和をより高めています。

SOUND

心地良い演奏を楽しめる高音質とスリム化の両立を実現
進化した音響システム

音響システムの進化により音の解像度や定位感が高まり、表現力が向上

限られたスペースの中で振動板を最大限に大きくし、迫力あるサウンドを実現。さらにPX-S7000/PX-S6000は、スピーカーの振動板に高級オーディオ等でも使用されている強化材マイカを混ぜ込むことで、よりきめ細かくハリのある高音域の出力を、また、ボイスコイルの可動域を広げたスピーカー内部構造により、より豊かでゆとりのある低音域の出力を実現。演奏者の表現したいニュアンスを、より忠実に反映できるようになりました。

強化材マイカを混ぜ込んだ振動板を使用することで高音域の明瞭感が向上。

ボイスコイルの可動域を広げたスピーカー内部構造により、低音域はより豊かでゆとりのある音に。

音域特性の向上により、さらにグランドピアノに迫る弾き心地に

高音域/低音域の特性向上により、定位感がより明確になり、バランスよく奥行きのあるサウンドを実現。より一層、グランドピアノを弾いているかのような臨場感があり、自然で心地よい演奏を楽しめます。

弾いた音が、グランドピアノのようにバランスよく定位感のある聴こえ方に。

スペイシャルサウンドシステム

PX-S7000/PX-S6000には特許出願中の新音響技術「スペイシャルサウンドシステム」が搭載されています。独立駆動される4つのフルレンジスピーカーが、高い剛性を持つ樹脂と木材のハイブリッド筐体に搭載されており、不要な共振や歪みを最小限に抑えたクリアでパワフルなサウンドを生み出すことができます。
また、外側のスピーカーには音に指向性を付ける「サイドエンハンシングディフューザー」が搭載されており、コンパクトな筐体でありながらも広がりのあるサウンドを実現しています。
このスペイシャルサウンドシステムは、音の周波数特性、音量、広がりなど様々な要素を個別に調整し、4つのスピーカーから出力されるそれぞれの音を空間上で合成します。これによって従来の2チャンネルステレオ技術では実現できなかった自然な音響空間を作り出し、今までにない演奏体験を実現しました。サウンドの広がりを3段階で調整できるサラウンド機能も備えています。

サイドエンハンシングディフューザー

ピアノポジション機能

スペイシャルサウンドシステムの独自技術を応用した「ピアノポジション機能」も搭載され、設置場所に応じて、出力する音の要素を変化させることが可能になりました。これによってお気に入りの場所で今まで以上に自由にピアノ演奏を楽しむことができます。
ピアノポジション機能は「Standard」、「Wall」、「Center」、「Table」の4種類から選択可能です。
「Standard」を標準的な設定とし、「Wall」では壁際で演奏する際の低音の聴こえづらさや、壁に反射した音の乱れ、音が広がりづらく中央に集まりやすいといった現象を補正します。一方で「Center」は中央にピアノを設置した際に起こる、高音域や左右の広がりの感じにくさを、4つのスピーカーから出る音の調整によって解消します。また、テーブルにピアノを設置するとどうしても反射によって音が乱れますが、「Table」はその周波数を補正可能です。
「ピアノポジション機能」を使うことで、場所やシーンに適した音の響きを楽しめ、自由にピアノ演奏ができます。

マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源

より美しく調和した鮮やかで豊かな響きグランドピアノならではの音を表現
[アコースティックシミュレーター]

グランドピアノの豊かで美しい響きは、その大きなボディと複雑な機構、約230本にもなる弦が、弾き方やフレーズ、ペダルの状態に応じて共鳴し、生み出す倍音構成の変化によって生まれます。そのグランドピアノ独特の響きを徹底的に追求し、自然で深みのある響きを実現したのが、カシオ独自の「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」です。さらに、PX-S7000/PX-S6000は、進化した独自の音響システムに合わせて改めて88鍵盤全て1鍵盤ごとに各弦の繊細な倍音の共鳴を調整することで、より美しく調和した鮮やかで豊かな響きを堪能することができます(ストリングレゾナンス)。その新たな調整は、ダンパーペダルを踏んで88鍵盤の弦が全て開放された状態の共鳴を表現する場合にも活かされています(ダンパーレゾナンス)。そのほかPX-S7000にはダンパーペダルが踏まれていない時にも共鳴する、オープンストリングレゾナンスとアリコートレゾナンスも搭載されています。
また、ダンパーペダルを踏んでダンパーが弦から離れる際に鳴る音(ダンパーノイズ)や、鍵盤を弱く押した時や鍵盤から指を離した際に聞こえるグランドピアノ特有の機構音(キーアクションノイズ)までも表現。グランドピアノならではの音と響きを感じながら演奏できます。

ストリングレゾナンス

オープンストリングレゾナンス

ダンパーレゾナンス

アリコートレゾナンス

奏者の感性に応える自然な音色変化を実現
[マルチ・ディメンショナル・モーフィング技術]

グランドピアノは、弾き方や時間の経過によって表情豊かに音色が変化します。カシオ独自の「マルチ・ディメンショナル・モーフィング技術」は、この音色のなめらかな変化を徹底追求。打鍵の強弱や時間の経過による変化を三次元的にきめ細かにコントロールすることにより、優しく繊細なppp(ピアニッシッシモ)から、力強いfff(フォルテッシッシモ)まで、奏者の感性のままに表現できます。

マルチ・ディメンショナル・モーフィング技術のイメージ
(音量/打鍵の強弱/時間)

アコースティックピアノの表現力を極めた原音再生技術
[ロスレス・オーディオ・コンプレッション]

通常、デジタルピアノでは音の波形データを内部メモリに圧縮して記録。それを発音時に再び伸張してピアノ音を再生します。そのため、再生音はMP3などの圧縮オーディオと同様に、原音からはどうしても劣化してしまいます。AiR音源では、圧縮技術「ロスレス・オーディオ・コンプレッション(可逆圧縮方式)」を採用。これにより、原音の波形クオリティの劣化を防ぐだけでなく、大容量の波形バリエーションを圧縮して記録し再生可能となり、グランドピアノのような美しく表情豊かな音色での演奏が楽しめます。

Sound Samples

PX-S7000

Privia GRAND HG

Privia GRAND NY

Privia GRAND BN

PX-S6000

Privia GRAND

Privia GRAND BRIGHT

Privia GRAND MELLOW

多彩な音色を思いのままに

「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源技術」を生かし、世界的に名器と呼ばれるグランドピアノの音色をはじめとした数々のピアノからサンプリングされて作られたバラエティ豊かなピアノ音色を搭載。アコースティックピアノならではの豊かで繊細な音色を楽しめます。ほかにも有名なエレクトリックピアノなどの音色も多数搭載。各楽器の音を正確に表現するだけでなく、プリアンプなどの回路特性を測定したデータを内部に持つことにより、演奏に応じた各楽器の反応を忠実に再現しています。これを可能にしたのは、大量のデータをリアルタイムに演算できる高性能のカスタムLSIです。
また、すでに搭載されている多彩なプリセット音色だけでなく、音色モディファイ機能を使って音色を細かくカスタマイズすることも可能。専用アプリを使って自分の好みに合わせて音色を微調整できるほか、PX-S 6000では搭載されているノブでの調整も可能で音楽表現の可能性が広がります。

指先から広がる名曲の響き

PX-S7000/PX-S6000には、グランドピアノからエレクトリックピアノ、そのほか世界的に有名な楽曲で使用された楽器の音色も搭載されています。楽器の特性だけでなく、楽器の反応や響き、さらにはエフェクトやレコーディングの質感まで表現されているので、歴史に残る名曲を自分の演奏で追体験できます。

Sound Samples

PX-S7000/PX-S6000

IMAGE PIANO (PX-S7000)

音楽史を変えたイギリスの4人組バンドの元メンバーによる名曲で聴ける、アンビエンスとピッチの揺らぎ感に特徴のあるピアノ音色。高域と低域を抑え、レコーディングされた音に周波数特性を似せて独特のくすみを再現

TAXI EP

ジャズ/フュージョン界の重鎮鍵盤奏者が、1977年に人気テレビ番組のテーマとして発表した名曲。その爽やかなサウンドを支える、Rhodesをベースにしたシンプルで明るいエレピ音色

GREATEST LOVE EP

天才的な歌声を買われて1985年にデビューしたアメリカの女性シンガーの代表曲。80'sテイストに溢れたエレピ音色を再現するため、原曲に携わった有名プロデューサーの手法で複数のエレピ系サウンドをミックスした

※上記リスト内のブランド名や製品名は各社または各所有者の商標または登録商標であり、カシオとの提携、協力関係は一切ありません。これらの商標は音色を説明する目的のためにのみ使用しています。

PLAYABILITY

スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤

PX-S7000/PX-S6000には、新開発の「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」が搭載されています。最新のデジタル制御技術によって、鍵盤操作で発生する音の反応をコントロールし、グランドピアノのようなタッチを実現しています。物理的な内部機構に最新のデジタル制御技術を組み合わせることで、グランドピアノの本格的なタッチとデジタルピアノとしてのコンパクトなスタイルや利便性を実現しています。
「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」は、グランドピアノと同じようにハンマーの自重を利用し、優しく弾くとタッチ感も柔らかく、強く弾くと弾き応えが大きくなるのが特長です。鍵盤にもカウンターウェイトが装着されているため、ハンマーアクションのバランスを取ることができ、軽いタッチでプレイしても滑らかで安定した弾き心地をキープできます。打鍵の強弱によるタッチ感の違いはハンマーの重さによって変わるため、グランドピアノの88鍵盤はそれぞれハンマーのサイズも重さも異なります。タッチ感の変化はハンマーの重さだけでなく、音域によって変わる弦の太さや数によっても異なります。「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」では、グランドピアノのタッチを正確に実現するために88鍵デジタルスケーリング技術を活用し、それぞれの鍵盤が出す音の大きさを変化させています。さらに打鍵から発音のタイミングを調整するハンマーレスポンス機能で音域による微妙なタッチの変化も再現します。

また、指を離したときの鍵盤の動きに基づいて、消音のタイミングをデジタルで制御するキーオフレスポンス機能も搭載されています。たとえば、同じ音を繰り返し鳴らす時に鍵盤が戻り切らなくても、はっきりとしたサウンドで連打することができるため、音のつなぎ方や切り方など細かいタッチ表現が可能になります。キーオフレスポンスは3段階に調節できるので、演奏する曲に合わせてレガート気味、またはスタッカート気味というように鍵盤の特性を変えることが可能です。

さらに、鍵盤を離してから音が消えるまでの時間 (リリースタイム) を、鍵盤を離す速さにより変化させるキーオフシミュレーター機能も搭載。鍵盤から指を離す速さによって、音の余韻の長さや表情が変化する、グランドピアノならではの離鍵時の響きのニュアンスまでも追求し、奏者の指から伝わる繊細な感性をも表現できます。

また、白鍵は樹脂とグランドピアノにも使われているスプルース材のハイブリッド構造でできています。 さらに、表面仕上げも新しくなり、白鍵はより自然な象牙調の質感を、黒鍵はより黒檀に近い質感を実現しています。グランドピアノの自然なタッチを再現しながら高い演奏性を楽しめ、高級感のある質感も兼ね備えたスタイリッシュな仕上がりになりました。

88鍵デジタルスケーリング技術

ゆっくり離鍵

長い余韻

速く離鍵

短い余韻

スプルース材

白鍵は象牙調、黒鍵は黒檀調

”タッチ”とは

デジタルピアノを選ぶ際の重要な要素のひとつが”タッチ”ですが、その言葉の正確な意味は意外と知られていません。タッチとは、欲しい出音の反応を得るための鍵盤操作に対して感じる弾き心地のこと。ハンマーアクションとは、グランドピアノと同じようにハンマーの自重でグランドピアノと同じような弾き心地を生み出す機構で、多くのデジタルピアノで採用されています。ただし、デジタルピアノはグランドピアノとは音を出す仕組み自体が異なるため、タッチと音の関係も異なり、グランドピアノのタッチを正確に再現するには、物理的な機構の再現だけでなくデジタル制御技術を組み合わせて出音の反応をコントロールする必要があります。鍵盤のタッチは、ダウンウェイト、アップウェイト、タッチセンス、およびその他の複雑な物理的要因によって生まれます。ダウンウェイトは、キーを押し下げるのに必要な静荷重。タッチの重い軽いはこのダウンウェイトで語られることが多いのですが、実際には無数の要素が関係しています。下がっている鍵盤が元に戻る静荷重をアップウェイトといい、このアップウェイトもタッチ感に大きな影響を与える重要な要素のひとつです。

ピアノのハンマーアクションは、てこの原理に基づいており、強く弾けば弾くほど指に感じる重さは大きくなります。また鍵盤操作への反応が良く大きな音が出やすいピアノほど、タッチは軽く感じます。物理的な機構を変更することができないデジタルピアノが、タッチレスポンスの段階を設定しタッチの重さを変えることができるのは、こういった物理法則を利用し、音量によってタッチの強さを変えているからです。

アコースティックピアノを演奏すると、ハンマーの大きさや弦の太さ、長さが違うため、低音域にいくにつれてタッチが重く感じることがあります。さらに、鍵盤の手前を弾くと軽く、奥を弾くと重く感じます。

「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」では、総合的に重量特性を設計しているので、アコースティックピアノの弾き方に合わせた最適なタッチと思い通りの出音の反応を体感できます。

グランドピアノのハンマーアクション

荷重

打鍵速度

スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤

ペダル

PX-S7000のペダルはグランドピアノを基に設計されています。ペダルユニットは、ヒンジを強化し、基板パーツをよりシンプルにさせ、各部品をコンパクト化したことにより、ペダル自体を長く大きくすることができました。また、ダンパーペダルの連続可変に加え、ソフトペダルも2段階可変にも対応しているため、微妙なニュアンスの調整が可能で、より高度な演奏性を求めている奏者にも最適です。
さらにペダルレスポンスの向上に加え、ストローク感の最適化も行いました。繊細なペダル操作による細かいニュアンスが出しやすくなり、演奏時の表現の自由度が高まります。

リアルタイムコントロール

演奏中に直感的に音を調整できるリアルタイムコントロールにより、ダイナミックなパフォーマンスが楽しめます。
PX-S7000とPX-S6000には多彩なDSPエフェクトを内蔵。さらにPX-S6000はDSPエフェクトのパラメータ編集も可能で、より自由な音楽表現が可能です。また、どちらのモデルも音色モディファイ機能が使用でき、自分の好みに合わせて音色を微調整することもできます。音色モディファイ機能は専用アプリ「CASIO MUSIC SPACE」から操作でき、さらにPX-S6000では2つのノブに機能を割り当てて直感的に操作することが可能です。ほかにも、アルペジエーターによってコードを自動で分散させる50種類のプリセットパターンを内蔵。その中には1人の演奏で自然な表現が楽しめるように新しく作られたパターンも25種類含まれます。おすすめ設定を使用することで、アルペジオパターンに応じた音色などの機能が自動で設定され、より効果的に演奏を楽しむこともできます。そのほかレイヤーやスプリットの際には、各パートのオン/オフを個別に切り替えられるなど、より個性的で自由な表現が可能になり、自分だけの新しい楽しみ方を見つけられるでしょう。
どちらのモデルにも、鍵盤袖にCONTROLボタンとピッチベンドホイールが搭載されています。ピッチベンドホイールを使用したり、CONTROLボタン、そして市販のエクスプレッションペダルを接続し、それぞれに機能を割り当てたりすることで、リアルタイムにコントロールすることができます。エクスプレッションペダルで音量を調整したり、CONTROLボタンを押してモジュレーションをかけたり、ワンタッチでロータリーエフェクトのスピードを変更することが可能です。またピッチベンドホイールを使用することで、音程を微妙に変化させて演奏にニュアンスを加えられるほか、調整する音程の範囲も変えられます。
PX-S7000には2つのEXボタン、PX-S6000では2つのノブが搭載されており、エフェクトや音色モディファイ機能をはじめとした様々な機能が使用可能です。EXボタンには、本体の機能だけでなく、スマートデバイスでダウンロードできるアプリの機能を割り当てることもできます。また、PX-S6000のノブに、DSPエフェクトや音色モディファイ機能のパラメーターを割り当てると、直感的に音色を変化させられます。 これらの機能を活用することで、演奏の自由度と柔軟性が高まります。

Sound Samples

PX-S7000/PX-S6000

SPACE PAD (Cutoff Freq./Resonance on the PX-S6000)

LAYERED-EP
(Arpeggiator)

WALKING-BASS
(Arpeggiator)

EXPERIENCE

Bluetooth®

外部電源不要で、オーディオとMIDI両方に対応する付属の「ワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター*」を使用することで、PX-S7000/PX-S6000の可能性がより広がります。オーディオとMIDIをUSB経由で通信し、スマートフォン/タブレット内の好きな楽曲をPX-S7000/PX-S6000のこだわりの音響システムで再生可能。またMIDIデータの通信も行えます。
一般的にBluetoothを使用する際は遅延や信号の乱れが避けられませんが、カシオ独自の技術的な対策により、通信の速度と安定性を高いレベルで両立。専用のアプリ「CASIO MUSIC SPACE」をインストールすることで、より簡単にピアノの設定を変更できます。デバイスをリモートコントローラとして使用できるので、音色、タッチレスポンス、共鳴、メトロノームなどの機能が片手で操作可能に。また、スマートフォンやタブレットの画面で複数の機能を一度に調整できるので、演奏環境を簡単にカスタマイズできます。

イルミネーション機能

PX-S7000には、独自のイルミネーション機能が搭載されており、視覚的にも音楽を楽しむことができます。
操作中やBluetoothオーディオによる音楽再生中にタッチリングが点灯。タッチリングはLPレコードのように光が回転し、LEDボタンは曲のビートに合わせて点滅します。また、ピッチベンドホイールの色は、表現されている音に応じて、力強く上昇する音程を表す暖色系の色と柔らかく下降する音程を表す寒色系の色に変化し、よりドラマチックな音楽体験を生み出します。ピッチベンドホイールには3種類のカラーバリエーション(Cool、 Colorful、 Active)があるので、自由にカスタマイズして演奏をもっと楽しむことができます。

* 別売WU-BT10と同型

* Bluetooth®のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG、Inc.が所有する登録商標であり、カシオ計算機(株)はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。その他の商標およびトレードネームは、それぞれの所有者に帰属します。

マイク機能

PX-S7000とPX-S6000には、MIC IN端子 (標準フォンジャック(TSフォン))が搭載されており、市販のマイクを接続すると、高音質の内蔵スピーカーシステムから楽器の音と一緒にボーカルの音を出力することができ、さらにその音を録音することも可能です。マイクからの入力音声に対して、ホールシミュレーター/リバーブやマイクエフェクトをかけることもできます。サウンド全体のダイナミクスや音質を調整するエフェクトや、エコーなどボーカル編集の定番エフェクトからさらにボーカルに大きな変化を与えるユニークなエフェクトまで、25種類のマイクエフェクトが内蔵されています。好きな曲やスタイルに合わせて歌声をカスタマイズできるので、表現のバリエーションが広がります。

Privia PX-S7000/PX-S6000は今までのピアノが持つイメージや在り方を一新する革新的なデジタルピアノです。
モダンでスタイリッシュなデザインに加え、音やタッチも本格的で、ピアノとしての高い性能を兼ね備えています。日常の様々なシーンに自然に調和するだけでなく、ピアノに対する常識や固定観念を打ち壊し、今までより自由で新しいライフスタイルを提案します。それを実現するのは、カシオが長年培ってきた電子楽器開発の経験と最新技術による、洗練されたデザインに本格的な鍵盤タッチやサウンドシステムです。
新たな音楽表現を生み出すデジタルピアノと共に、上質で自由な新しい音楽体験をお楽しみください。

DESIGN

スタイル

モダンでミニマルなデザインを採用し、どんな部屋やインテリアにも調和する一台。従来のピアノのような曲線的で存在感のあるデザインではなく、直線的なラインをベースにした軽やかなデザインが新しいピアノのスタイルを提案しています。
PX-S7000/PX-S6000どちらにも共通しているのは、スリムなボディ、インテリア調のファブリック素材のスピーカーネット、クリアな譜面立てなどの直線を基調としたモダンなデザイン。
PX-S7000は木目調仕上げのスタンドにペダルが一体となった設計で、アコースティックピアノの様式美を体現しています。本体とペダルをつなぐ鉄フレームもスタイリッシュな印象で、さらに付属のピアノカバーはぬくもりを感じさせるフェルト製にするこだわりです。
またPX-S6000は、光沢のあるブラックの本体に木目調を組み合わせたデザインを採用。どこに置いても美しく見えるボディが特徴です。別売のスタンド(フェルト製のピアノカバー付)を組み合わせることもでき、お気に入りのスタイルで演奏できます。
さまざまなライフスタイルや空間との調和を追求しデザインされているPX-S7000/PX-S6000。従来のピアノは壁際に設置されることが多く、背面が見えることはありませんが、PX-S7000/PX-S6000はどこから見ても美しい全周デザインであらゆるスタイルにシームレスに寄り添います。

PX-S7000

PX-S6000

カラー

PX-S7000/PX-S6000では、インテリア性を追求したこだわりのカラーバリエーションをラインアップ。
PX-S7000はブラック、ホワイト、そして優しく深みのあるハーモニアスマスタードを加えた3色展開です。ピアノにはあまり使われないユニークなカラーですが、ヨーロッパのインテリアスタイルにインスパイアされた色合いで、上品であたたかみのあるカラーリングで洗練された空間を彩ります。ボディの細部はグランドピアノのようなポリッシュ塗装で仕上げられ、高級感のあるインテリアとしての存在感も備えています。
別売りのスタンドをオプションとして使用できるPX-S6000は、本体に2つの質感の素材を組み合わせたデザイン。光沢のあるブラックを基調にしたボディに自然なぬくもりを感じさせるウォルナット調の木目素材とのコンポジットデザインが印象的。
各モデルともに本体色に合わせたファブリック素材のスピーカーネット、スタンド、フェルト製ピアノカバー (PX-S6000は別売スタンドに同梱) 、鉄フレーム (PX-S7000のみ) のカラーがお部屋に自然に調和したり、インテリアのアクセントになったりと自分らしいスタイルが楽しめます。

ピアノスツール

日本の老舗インテリア会社 「関家具」 のブランド「CRASH GATE」とコラボレーションし、PX-S7000/PX-S6000のためのスツールが誕生しました。ピアニストの視点から設計され、演奏に最適な機能性だけでなく、PX-S7000/PX-S6000と寄り添う、直線を基調とした高いデザイン性も特徴で、ピアノのあるライフスタイルに調和する美しさを表現しています。
また、素材には高品質な天然木材を採用し、さらに安定感のある鋳鉄とモダンでファッショナブルなファブリック素材を組み合わせました。ピアノ本体のカラーリングとマッチする「ライト」と「ダーク」の2色からお選びいただけます。
座面の高さは体格に合わせて無段階に調整できるので、奏者の体格に合わせピアノ演奏に最適な高さに設定できます。
一般的にピアノを演奏する際は、ペダル操作や広い鍵盤の端まで手を伸ばすことを考慮し、浅く腰掛けます。このスツールも脚部の安定性やシートの表面積、脚部の広がりといったバランスや、快適さと安定感のあるクッション性なども考慮し設計されています。

*CRASH GATEは株式会社関家具の商標です。

ミニマルデザイン

PX-S7000/PX-S6000は、カシオ独自の技術を駆使したミニマルなデザインで、場所にとらわれずどこでも自由に演奏することが可能です。独自の高密度実装技術により、基板を縦型に配置するなど、省スペース設計を追求し、コンパクトなボディを実現。操作パネルにはLEDタッチボタンを使用することで、スイッチやボタンの数を減らしシンプルな操作が可能になりました。これらの技術によって完成したすっきりとしたミニマルな印象のフォルムは、周囲のインテリアとの調和をより高めています。

SOUND

心地良い演奏を楽しめる高音質とスリム化の両立を実現
進化した音響システム

音響システムの進化により音の解像度や定位感が高まり、表現力が向上

限られたスペースの中で振動板を最大限に大きくし、迫力あるサウンドを実現。さらにPX-S7000/PX-S6000は、スピーカーの振動板に高級オーディオ等でも使用されている強化材マイカを混ぜ込むことで、よりきめ細かくハリのある高音域の出力を、また、ボイスコイルの可動域を広げたスピーカー内部構造により、より豊かでゆとりのある低音域の出力を実現。演奏者の表現したいニュアンスを、より忠実に反映できるようになりました。

強化材マイカを混ぜ込んだ振動板を使用することで高音域の明瞭感が向上。

ボイスコイルの可動域を広げたスピーカー内部構造により、低音域はより豊かでゆとりのある音に。

音域特性の向上により、さらにグランドピアノに迫る弾き心地に

高音域/低音域の特性向上により、定位感がより明確になり、バランスよく奥行きのあるサウンドを実現。より一層、グランドピアノを弾いているかのような臨場感があり、自然で心地よい演奏を楽しめます。

弾いた音が、グランドピアノのようにバランスよく定位感のある聴こえ方に。

スペイシャルサウンドシステム

PX-S7000/PX-S6000には特許出願中の新音響技術「スペイシャルサウンドシステム」が搭載されています。独立駆動される4つのフルレンジスピーカーが、高い剛性を持つ樹脂と木材のハイブリッド筐体に搭載されており、不要な共振や歪みを最小限に抑えたクリアでパワフルなサウンドを生み出すことができます。
また、外側のスピーカーには音に指向性を付ける「サイドエンハンシングディフューザー」が搭載されており、コンパクトな筐体でありながらも広がりのあるサウンドを実現しています。
このスペイシャルサウンドシステムは、音の周波数特性、音量、広がりなど様々な要素を個別に調整し、4つのスピーカーから出力されるそれぞれの音を空間上で合成します。これによって従来の2チャンネルステレオ技術では実現できなかった自然な音響空間を作り出し、今までにない演奏体験を実現しました。サウンドの広がりを3段階で調整できるサラウンド機能も備えています。

サイドエンハンシングディフューザー

ピアノポジション機能

スペイシャルサウンドシステムの独自技術を応用した「ピアノポジション機能」も搭載され、設置場所に応じて、出力する音の要素を変化させることが可能になりました。これによってお気に入りの場所で今まで以上に自由にピアノ演奏を楽しむことができます。
ピアノポジション機能は「Standard」、「Wall」、「Center」、「Table」の4種類から選択可能です。
「Standard」を標準的な設定とし、「Wall」では壁際で演奏する際の低音の聴こえづらさや、壁に反射した音の乱れ、音が広がりづらく中央に集まりやすいといった現象を補正します。一方で「Center」は中央にピアノを設置した際に起こる、高音域や左右の広がりの感じにくさを、4つのスピーカーから出る音の調整によって解消します。また、テーブルにピアノを設置するとどうしても反射によって音が乱れますが、「Table」はその周波数を補正可能です。
「ピアノポジション機能」を使うことで、場所やシーンに適した音の響きを楽しめ、自由にピアノ演奏ができます。

マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源

より美しく調和した鮮やかで豊かな響きグランドピアノならではの音を表現
[アコースティックシミュレーター]

グランドピアノの豊かで美しい響きは、その大きなボディと複雑な機構、約230本にもなる弦が、弾き方やフレーズ、ペダルの状態に応じて共鳴し、生み出す倍音構成の変化によって生まれます。そのグランドピアノ独特の響きを徹底的に追求し、自然で深みのある響きを実現したのが、カシオ独自の「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」です。さらに、PX-S7000/PX-S6000は、進化した独自の音響システムに合わせて改めて88鍵盤全て1鍵盤ごとに各弦の繊細な倍音の共鳴を調整することで、より美しく調和した鮮やかで豊かな響きを堪能することができます(ストリングレゾナンス)。その新たな調整は、ダンパーペダルを踏んで88鍵盤の弦が全て開放された状態の共鳴を表現する場合にも活かされています(ダンパーレゾナンス)。そのほかPX-S7000にはダンパーペダルが踏まれていない時にも共鳴する、オープンストリングレゾナンスとアリコートレゾナンスも搭載されています。
また、ダンパーペダルを踏んでダンパーが弦から離れる際に鳴る音(ダンパーノイズ)や、鍵盤を弱く押した時や鍵盤から指を離した際に聞こえるグランドピアノ特有の機構音(キーアクションノイズ)までも表現。グランドピアノならではの音と響きを感じながら演奏できます。

ストリングレゾナンス

オープンストリングレゾナンス

ダンパーレゾナンス

アリコートレゾナンス

奏者の感性に応える自然な音色変化を実現
[マルチ・ディメンショナル・モーフィング技術]

グランドピアノは、弾き方や時間の経過によって表情豊かに音色が変化します。カシオ独自の「マルチ・ディメンショナル・モーフィング技術」は、この音色のなめらかな変化を徹底追求。打鍵の強弱や時間の経過による変化を三次元的にきめ細かにコントロールすることにより、優しく繊細なppp(ピアニッシッシモ)から、力強いfff(フォルテッシッシモ)まで、奏者の感性のままに表現できます。

マルチ・ディメンショナル・モーフィング技術のイメージ(音量/打鍵の強弱/時間)

アコースティックピアノの表現力を極めた原音再生技術
[ロスレス・オーディオ・コンプレッション]

通常、デジタルピアノでは音の波形データを内部メモリに圧縮して記録。それを発音時に再び伸張してピアノ音を再生します。そのため、再生音はMP3などの圧縮オーディオと同様に、原音からはどうしても劣化してしまいます。AiR音源では、圧縮技術「ロスレス・オーディオ・コンプレッション(可逆圧縮方式)」を採用。これにより、原音の波形クオリティの劣化を防ぐだけでなく、大容量の波形バリエーションを圧縮して記録し再生可能となり、グランドピアノのような美しく表情豊かな音色での演奏が楽しめます。

Sound Samples

PX-S7000

Privia GRAND HG

Privia GRAND NY

Privia GRAND BN

PX-S6000

Privia GRAND

Privia GRAND BRIGHT

Privia GRAND MELLOW

多彩な音色を思いのままに

「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源技術」を生かし、世界的に名器と呼ばれるグランドピアノの音色をはじめとした数々のピアノからサンプリングされて作られたバラエティ豊かなピアノ音色を搭載。アコースティックピアノならではの豊かで繊細な音色を楽しめます。ほかにも有名なエレクトリックピアノなどの音色も多数搭載。各楽器の音を正確に表現するだけでなく、プリアンプなどの回路特性を測定したデータを内部に持つことにより、演奏に応じた各楽器の反応を忠実に再現しています。これを可能にしたのは、大量のデータをリアルタイムに演算できる高性能のカスタムLSIです。
また、すでに搭載されている多彩なプリセット音色だけでなく、音色モディファイ機能を使って音色を細かくカスタマイズすることも可能。専用アプリを使って自分の好みに合わせて音色を微調整できるほか、PX-S 6000では搭載されているノブでの調整も可能で音楽表現の可能性が広がります。

指先から広がる名曲の響き

PX-S7000/PX-S6000には、グランドピアノからエレクトリックピアノ、そのほか世界的に有名な楽曲で使用された楽器の音色も搭載されています。楽器の特性だけでなく、楽器の反応や響き、さらにはエフェクトやレコーディングの質感まで表現されているので、歴史に残る名曲を自分の演奏で追体験できます。

Sound Samples

PX-S7000/PX-S6000

IMAGE PIANO (PX-S7000)

音楽史を変えたイギリスの4人組バンドの元メンバーによる名曲で聴ける、アンビエンスとピッチの揺らぎ感に特徴のあるピアノ音色。高域と低域を抑え、レコーディングされた音に周波数特性を似せて独特のくすみを再現

TAXI EP

ジャズ/フュージョン界の重鎮鍵盤奏者が、1977年に人気テレビ番組のテーマとして発表した名曲。その爽やかなサウンドを支える、Rhodesをベースにしたシンプルで明るいエレピ音色

GREATEST LOVE EP

天才的な歌声を買われて1985年にデビューしたアメリカの女性シンガーの代表曲。80'sテイストに溢れたエレピ音色を再現するため、原曲に携わった有名プロデューサーの手法で複数のエレピ系サウンドをミックスした

※上記リスト内のブランド名や製品名は各社または各所有者の商標または登録商標であり、カシオとの提携、協力関係は一切ありません。これらの商標は音色を説明する目的のためにのみ使用しています。

PLAYABILITY

スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤

PX-S7000/PX-S6000には、新開発の「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」が搭載されています。最新のデジタル制御技術によって、鍵盤操作で発生する音の反応をコントロールし、グランドピアノのようなタッチを実現しています。物理的な内部機構に最新のデジタル制御技術を組み合わせることで、グランドピアノの本格的なタッチとデジタルピアノとしてのコンパクトなスタイルや利便性を実現しています。
「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」は、グランドピアノと同じようにハンマーの自重を利用し、優しく弾くとタッチ感も柔らかく、強く弾くと弾き応えが大きくなるのが特長です。鍵盤にもカウンターウェイトが装着されているため、ハンマーアクションのバランスを取ることができ、軽いタッチでプレイしても滑らかで安定した弾き心地をキープできます。打鍵の強弱によるタッチ感の違いはハンマーの重さによって変わるため、グランドピアノの88鍵盤はそれぞれハンマーのサイズも重さも異なります。タッチ感の変化はハンマーの重さだけでなく、音域によって変わる弦の太さや数によっても異なります。「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」では、グランドピアノのタッチを正確に実現するために88鍵デジタルスケーリング技術を活用し、それぞれの鍵盤が出す音の大きさを変化させています。さらに打鍵から発音のタイミングを調整するハンマーレスポンス機能で音域による微妙なタッチの変化も再現します。

88鍵デジタルスケーリング技術

また、指を離したときの鍵盤の動きに基づいて、消音のタイミングをデジタルで制御するキーオフレスポンス機能も搭載されています。たとえば、同じ音を繰り返し鳴らす時に鍵盤が戻り切らなくても、はっきりとしたサウンドで連打することができるため、音のつなぎ方や切り方など細かいタッチ表現が可能になります。キーオフレスポンスは3段階に調節できるので、演奏する曲に合わせてレガート気味、またはスタッカート気味というように鍵盤の特性を変えることが可能です。

さらに、鍵盤を離してから音が消えるまでの時間 (リリースタイム) を、鍵盤を離す速さにより変化させるキーオフシミュレーター機能も搭載。鍵盤から指を離す速さによって、音の余韻の長さや表情が変化する、グランドピアノならではの離鍵時の響きのニュアンスまでも追求し、奏者の指から伝わる繊細な感性をも表現できます。

ゆっくり離鍵

長い余韻

速く離鍵

短い余韻

また、白鍵は樹脂とグランドピアノにも使われているスプルース材のハイブリッド構造でできています。 さらに、表面仕上げも新しくなり、白鍵はより自然な象牙調の質感を、黒鍵はより黒檀に近い質感を実現しています。グランドピアノの自然なタッチを再現しながら高い演奏性を楽しめ、高級感のある質感も兼ね備えたスタイリッシュな仕上がりになりました。

スプルース材

白鍵は象牙調、黒鍵は黒檀調

”タッチ”とは

デジタルピアノを選ぶ際の重要な要素のひとつが”タッチ”ですが、その言葉の正確な意味は意外と知られていません。タッチとは、欲しい出音の反応を得るための鍵盤操作に対して感じる弾き心地のこと。ハンマーアクションとは、グランドピアノと同じようにハンマーの自重でグランドピアノと同じような弾き心地を生み出す機構で、多くのデジタルピアノで採用されています。ただし、デジタルピアノはグランドピアノとは音を出す仕組み自体が異なるため、タッチと音の関係も異なり、グランドピアノのタッチを正確に再現するには、物理的な機構の再現だけでなくデジタル制御技術を組み合わせて出音の反応をコントロールする必要があります。
鍵盤のタッチは、ダウンウェイト、アップウェイト、タッチセンス、およびその他の複雑な物理的要因によって生まれます。ダウンウェイトは、キーを押し下げるのに必要な静荷重。タッチの重い軽いはこのダウンウェイトで語られることが多いのですが、実際には無数の要素が関係しています。下がっている鍵盤が元に戻る静荷重をアップウェイトといい、このアップウェイトもタッチ感に大きな影響を与える重要な要素のひとつです。

グランドピアノのハンマーアクション

ピアノのハンマーアクションは、てこの原理に基づいており、強く弾けば弾くほど指に感じる重さは大きくなります。また鍵盤操作への反応が良く大きな音が出やすいピアノほど、タッチは軽く感じます。
物理的な機構を変更することができないデジタルピアノが、タッチレスポンスの段階を設定しタッチの重さを変えることができるのは、こういった物理法則を利用し、音量によってタッチの強さを変えているからです。

荷重

打鍵速度

アコースティックピアノを演奏すると、ハンマーの大きさや弦の太さ、長さが違うため、低音域にいくにつれてタッチが重く感じることがあります。さらに、鍵盤の手前を弾くと軽く、奥を弾くと重く感じます。

「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」では、総合的に重量特性を設計しているので、アコースティックピアノの弾き方に合わせた最適なタッチと思い通りの出音の反応を体感できます。

スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤

ペダル

PX-S7000のペダルはグランドピアノを基に設計されています。ペダルユニットは、ヒンジを強化し、基板パーツをよりシンプルにさせ、各部品をコンパクト化したことにより、ペダル自体を長く大きくすることができました。また、ダンパーペダルの連続可変に加え、ソフトペダルも2段階可変にも対応しているため、微妙なニュアンスの調整が可能で、より高度な演奏性を求めている奏者にも最適です。
さらにペダルレスポンスの向上に加え、ストローク感の最適化も行いました。繊細なペダル操作による細かいニュアンスが出しやすくなり、演奏時の表現の自由度が高まります。

リアルタイムコントロール

演奏中に直感的に音を調整できるリアルタイムコントロールにより、ダイナミックなパフォーマンスが楽しめます。
PX-S7000とPX-S6000には多彩なDSPエフェクトを内蔵。さらにPX-S6000はDSPエフェクトのパラメータ編集も可能で、より自由な音楽表現が可能です。また、どちらのモデルも音色モディファイ機能が使用でき、自分の好みに合わせて音色を微調整することもできます。音色モディファイ機能は専用アプリ「CASIO MUSIC SPACE」から操作でき、さらにPX-S6000では2つのノブに機能を割り当てて直感的に操作することが可能です。ほかにも、アルペジエーターによってコードを自動で分散させる50種類のプリセットパターンを内蔵。その中には1人の演奏で自然な表現が楽しめるように新しく作られたパターンも25種類含まれます。おすすめ設定を使用することで、アルペジオパターンに応じた音色などの機能が自動で設定され、より効果的に演奏を楽しむこともできます。そのほかレイヤーやスプリットの際には、各パートのオン/オフを個別に切り替えられるなど、より個性的で自由な表現が可能になり、自分だけの新しい楽しみ方を見つけられるでしょう。
どちらのモデルにも、鍵盤袖にCONTROLボタンとピッチベンドホイールが搭載されています。ピッチベンドホイールを使用したり、CONTROLボタン、そして市販のエクスプレッションペダルを接続し、それぞれに機能を割り当てたりすることで、リアルタイムにコントロールすることができます。エクスプレッションペダルで音量を調整したり、CONTROLボタンを押してモジュレーションをかけたり、ワンタッチでロータリーエフェクトのスピードを変更することが可能です。またピッチベンドホイールを使用することで、音程を微妙に変化させて演奏にニュアンスを加えられるほか、調整する音程の範囲も変えられます。
PX-S7000には2つのEXボタン、PX-S6000では2つのノブが搭載されており、エフェクトや音色モディファイ機能をはじめとした様々な機能が使用可能です。EXボタンには、本体の機能だけでなく、スマートデバイスでダウンロードできるアプリの機能を割り当てることもできます。また、PX-S6000のノブに、DSPエフェクトや音色モディファイ機能のパラメーターを割り当てると、直感的に音色を変化させられます。 これらの機能を活用することで、演奏の自由度と柔軟性が高まります。

Sound Samples

PX-S7000/PX-S6000

SPACE PAD (Cutoff Freq./Resonance on the PX-S6000)

LAYERED-EP (Arpeggiator)

WALKING-BASS (Arpeggiator)

EXPERIENCE

Bluetooth®

外部電源不要で、オーディオとMIDI両方に対応する付属の「ワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター*」を使用することで、PX-S7000/PX-S6000の可能性がより広がります。オーディオとMIDIをUSB経由で通信し、スマートフォン/タブレット内の好きな楽曲をPX-S7000/PX-S6000のこだわりの音響システムで再生可能。またMIDIデータの通信も行えます。
一般的にBluetoothを使用する際は遅延や信号の乱れが避けられませんが、カシオ独自の技術的な対策により、通信の速度と安定性を高いレベルで両立。専用のアプリ「CASIO MUSIC SPACE」をインストールすることで、より簡単にピアノの設定を変更できます。デバイスをリモートコントローラとして使用できるので、音色、タッチレスポンス、共鳴、メトロノームなどの機能が片手で操作可能に。また、スマートフォンやタブレットの画面で複数の機能を一度に調整できるので、演奏環境を簡単にカスタマイズできます。

イルミネーション機能

PX-S7000には、独自のイルミネーション機能が搭載されており、視覚的にも音楽を楽しむことができます。
操作中やBluetoothオーディオによる音楽再生中にタッチリングが点灯。タッチリングはLPレコードのように光が回転し、LEDボタンは曲のビートに合わせて点滅します。また、ピッチベンドホイールの色は、表現されている音に応じて、力強く上昇する音程を表す暖色系の色と柔らかく下降する音程を表す寒色系の色に変化し、よりドラマチックな音楽体験を生み出します。ピッチベンドホイールには3種類のカラーバリエーション(Cool, Colorful, Active)があるので、自由にカスタマイズして演奏をもっと楽しむことができます。

* 別売WU-BT10と同型

* Bluetooth®のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG、Inc.が所有する登録商標であり、カシオ計算機(株)はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。その他の商標およびトレードネームは、それぞれの所有者に帰属します。

マイク機能

PX-S7000とPX-S6000には、MIC IN端子 (標準フォンジャック(TSフォン))が搭載されており、市販のマイクを接続すると、高音質の内蔵スピーカーシステムから楽器の音と一緒にボーカルの音を出力することができ、さらにその音を録音することも可能です。マイクからの入力音声に対して、ホールシミュレーター/リバーブやマイクエフェクトをかけることもできます。サウンド全体のダイナミクスや音質を調整するエフェクトや、エコーなどボーカル編集の定番エフェクトからさらにボーカルに大きな変化を与えるユニークなエフェクトまで、25種類のマイクエフェクトが内蔵されています。好きな曲やスタイルに合わせて歌声をカスタマイズできるので、表現のバリエーションが広がります。

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