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Interview
Artist Interview feat.Billboard Live Vol.1
Artist Interview
feat.Billboard Live Vol.1
安田レイ
「多くの方たちがおっしゃっているように、私自身も『当たり前』だと思っていたことが、全然『当たり前』なんかじゃないことに気づきました」

NulbarichのJQや、TENDREこと河原太朗、tofubeatsら気鋭のアーティストと共に作り上げた4曲入りのEP『It’s you』を、11月3日にリリースした安田レイ。13歳から音楽ユニット「元気ロケッツ」に参加し、現在はソロシンガーとしてシーンの第一線を走り続けている彼女だが、新型コロナウイルスによるパンデミックがその活動に与えた影響は、他の多くのアーティストと同様に大きかった。

「安田レイとしてデビューしてからずっとイベントやライブがあって、東京だけじゃなく地方へお邪魔してファンや現地のスタッフと会っていたので、コロナになって、こんなにも会わない時間が続いたのは本当に初めてのことでしたね。ライブを一つ実現させることが、どれだけ大変なことか……。バンドメンバーがいてくれて、お客さんが見にきてくれて、ステージに照明が当たって、という一つひとつが本当にミラクルだなって。友人のライブを観に行っても、今まで以上に感謝の思いが湧くようになりました。『ライブをやってくれてありがとう!』って。これから自分のライブが控えているんですけど、始まった瞬間に泣き崩れないようにしなきゃと思ってます(笑)」
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ステイホームが長引く中、「おうち時間」を有意義に過ごすためのクリエイティブな趣味を持つ人が増えたという。安田また、自宅にピアノがあったことで「かなり救われた」と振り返る。

「外に出ることが減ってしまい、ずっと家で過ごしていた方は多いと思うんです。『どうやってこの時間を使おうかな?』と思った時に、ピアノがあるって素晴らしいじゃないですか(笑)。別に自分の演奏を誰かに聴かせなくても、そもそもそれが曲として成立していなくてもよくて。自分の胸の内を吐き出すセラピー的な意味で、ピアノの音に包まれたり声を発したり、そこに感情を乗せながら自分と向き合うことは、ものすごく大切なことじゃないかなと。自分の想像力もどんどん広がって、ちょっとした旅を楽しめる部分もありますよね」

実際に安田自身も毎日鍵盤に向かい、自分の思いを吐き出していた時期があったそうだ。

「言葉だけでは上手く表しづらいことってありますよね。特に今はコロナ禍で思い通りにいかないことも多く、モヤモヤすることも以前より多かったりして。そういう時にはピアノを弾きながら、ハミングでもなんでもいいから歌ってみるんです。もちろん『作曲』は自分にとって仕事の一つではあるのですが、同時に『セラピー』に近いものもあるなって思いますね」

自分の指や体を使って音を発してみる、そうした「行為」そのものにもセラピー効果があるのかもしれない。

「ああ、確かにそうですね。ちょっと話がそれますけど、先日友人と『雑巾をギュって絞ったりするだけでもストレス発散になるよね?』という話をしていたところなんですよ(笑)。それと同じで、鍵盤を指で叩いて音を出すと、ちょっとした達成感がそこに生まれるしセラピー効果もある気がします」
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そんな安田は「クリエイティブな趣味」として、ピアノだけでなく「タイダイ(サイケデリックな柄で知られる絞り染め)」の制作にハマった時期もあったという。

「たまたまYouTubeを観ていたら、漂白剤を使って脱色しつつ模様を作る『ブリーチタイダイ』の作り方を紹介している動画が出てきたんですよ。もともとタイダイは好きだったし、家にちょうど漂白剤があったので『すぐできそうだな』と思ってやり始めたのがきっかけです。そこから自分のグッズなども、ブリーチタイダイで作ってみました。全部一人で手作業だったので、めちゃめちゃ大変だったんですけどね(笑)。『どこの業者だよ?』というくらい、1日中ひたすらバスルームで作業していた時期もありましたし」

続けていくうちに、同じようにタイダイが好きな友人と『染料を使った本格的なタイダイもやりたいね』という話になり、気づけば参加者全員がミュージシャンというタイダイのワークショップを開くまでに至った。

「フェスみたいで楽しかったなあ(笑)。そういうクリエイティブな時間が好きなんですよね。料理を作ることもそうですし。何か自分たちの手で生み出したり、リメイクしたり。目に見えて変化や成果が分かるものは、さっきも話したように達成感があって。それをきっとコロナ禍で求めていたのかもしれないな、と今話していて気づきました」

コロナ禍での「制約」を逆手に取り、クリエイティブな時間を自ら作り出していった安田。そんな彼女に「おうち時間」を彩るためCASIOが開発した「Casiotone CT-S1」を試奏してもらうと、まずはその操作性と洗練されたデザインに感嘆の声を上げた。
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「とにかく音が良くて、弾きやすくてびっくりしました。ビジュアルも最高にかっこいいですね。家にいる時間が増えたことで、最近はインテリア熱が上がって色とかこだわって揃えているんですけど、Casiotone CT-S1は見た目も形も可愛いし、部屋の雰囲気にすごくよく合う。ステイホームが続き、目に入る情報が部屋の中にあるものだけになってしまったじゃないですか。なので、そこに好きなものだけ並べたいという気持ちが、コロナ前よりもまたさらに高まったんですけど、これならケースから出しっぱなしにしてお部屋に飾っておきたくなります(笑)。しかも乾電池で駆動するんですよね? ソファに座ってとか、ベッドの上とかゴロンと転がりながらでも弾けるし、ちょっとしたピクニックとかにも持っていけそうですね」

子供の頃にピアノレッスンを始めるも、一度は「挫折」した経験を持つ安田。現在は曲作りやインスタライブで弾き語りをするためのツールとして、気軽に鍵盤楽器と付き合っている。

「二十歳を過ぎてから再びピアノを始めて、そこからは独学でやっているので全然上手くはないんです(笑)。普段はYouTubeなどに、ピアノの先生が分かりやすく演奏方法などをレクチャーしている動画を観て参考にしていることが多いですね。楽譜も全然読めないので、先生の指の動きなど見様見真似で弾いてみる。コードの押さえ方なども一つひとつ説明してくれているので、それで弾けるコードを一つずつ増やすのも、ステイホーム 期間中の楽しみではありました」

「ピアノの演奏」というと、それだけでハードルの高さを感じてしまう人もいるかもしれない。「でも、楽しみ方は人それぞれだし、いろいろあっていいんじゃないかな」と安田は言う。

「例えば、3つコードを覚えてそれを繰り返すだけでも、いろんな曲が弾けるんですよ。『え、この曲ってこのコード進行で作られているんだ!』とびっくりすることもよくあって。もちろん、本格的に上達したかったら楽譜が読めるようになるのは必須ですけど、まずは『ピアノを弾く』ということのハードルを下げて、とにかく楽しんでみることが大切ですよ!と言いたいですね」
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◎公演情報
Rei Yasuda Live 2021 “It’s you”
ゲスト出演:JQ from Nulbarich

※特別営業時間となります。
[1st] 開場14:00 開演15:00 [2nd] 開場17:00 開演18:00
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=12987&shop=1

2ndステージ生配信はコチラ
https://w1.onlineticket.jp/sf/tkt10/detail/1363640003-P0030024?P4=001&P6=c27&P1=0005&P59=1

◎リリース情報
EP『It's you』
2021/11/3 RELEASE
<初回生産限定盤(CD+BD)>
SECL 2710-1 2,500円(tax in.)
<通常盤(CD)>
SECL 2712 2,000円(tax in.)
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