お店では、お客様にはどうすすめられていますか。

私は特別な言葉は必要ないと思っています。お客様へ「私が好きなモデルがあるので、ぜひ弾いてみませんか」とお声がけするだけです。当然いくつか弾き比べていただくんですが、いつも「このピアノは違うね」「タッチがいいね」というお返事が返ってきます。触れて、実感していただくことでピアノの魅力を直接感じてもらっているのがよく分かります。始めスタッフとこのピアノの話をしているうちに、もっと勉強してみよう、という声が上がったんです。研修会ですね。そして、皆と話し合って発見したのが、このピアノの「歌う」力だったんです。その結果、店頭に「いいピアノを置いている」という積極的な意識がスタッフに生まれてきました。情報を共有し、商品が好きになっていく。私たちのお店の最大の売りは、このチームワークにあると思っています。

東京編イケベ楽器 鍵盤堂

イケベ楽器は東京に28拠点、大阪に3店舗を展開。練習スタジオやライブハウスも運営しています。今回は渋谷駅前の「鍵盤堂」に伺い、中山千明様にお話をお聞きしました。

セルヴィアーノグランドハイブリッドの
印象をお聞かせください。

カシオとC.ベヒシュタインの共同開発によって生まれたピアノですから、両者の技術の粋が注ぎ込まれているわけですよね。「新しいものを創ろう」という想いが感じられてすごくワクワクしました。弾いてみて感じたのは、繊細な音の粒立ちの良さが再現されているということ。とても気持ちいいなと思いました。またグランドピアノのハンマーノイズやレゾナンスもきめ細やかに表現され、いつまでも演奏していられるような心地良さがあります。それは装飾的な効果ではなく、自然なピアノの音を感じられるからだと思います。個人的に気に入っているのは、天板からハンマーが垣間見えるところ。そしてGP-500BPの足元、さりげなくゴールドをあしらったデザインがいい。高級感があってフォルムも引き立ちます。