赤松林太郎氏と、
セルヴィアーノ グランドハイブリッドの音と響き。
二つの感性から生まれた、
クラシック音楽の新しい風。

2018年8月17日、東京 新宿のパークハイアット東京ボールルームでRintaro Akamatsu/1st album「TAILORED」のリリースパーティが開かれました。ヨーロッパやアジアのクラシックシーンで斬新な活躍を続ける赤松林太郎さんが、現代アート的な解釈で様々な名曲に挑戦。ロシアクラシック界の実力派チェリスト、ドミトリー・フェイギン氏と、ヴィルトゥオーゾヴァイオリニスト、木野雅之氏を迎え収録。電子ピアノであるセルヴィアーノ グランド ハイブリッドGP‐500BP(以下GH)の音色で、これまでとは違う「クラシック」を生み出しました。演奏曲は、ファリャ「火祭りの踊り」、ピアソラ「オブリビオン」、渋谷慶一郎「Ballad」、マスネ「タイスの瞑想曲」、ヴィターリ「シャコンヌ」、ピアソラ「リベルタンゴ」です。

このCD制作に「GHの音」を選ばれた理由をお教えください。

今回のテーマは「TAILORED」です。これは仕立てるという意味で、GHの音で、一度端切れにした音楽を、もう一度「裁縫」していくという事なんです。これまでのクラシックを一度バラバラにして、GHで縫い上げた時、新鮮な魅力が生まれました。絶対に「GHの音」が必要だったのです。ピアノと電子ピアノでは、弾き方が全く違います。そして同じフレーズを弾いても、音の出方が違うんです。GHの魅力である、ベルリン・グランド、ハンブルク・グランド、ウィーン・グランドという世界で愛される3つの音色と出会ったおかげで、ピアノでは知らなかった響き、表現、フレーズ、メロディを収録することができました。

このアルバムで弦楽器と共演されて、何か発見はありましたか。

弦楽器というのは音を揺らしたり、外したり出来る楽器です。そこから生まれる調和した音を、一度解放できるのが、GHの電子音だと思うのです。ピアノではなくGHの響きならあわせることができる。GHの音を強調することで、音程を壊し、作り直すことができるのです。そこから、まったく新しい音楽が生まれてきたのだと思います。

今回、ピアソラの曲を多く選ばれたのはなぜでしょうか。

まず、GHがピアソラをいちばん美しく強く表現できる音色を持つ楽器だからです。ずっとピアノでピアソラをやってきましたが、バンドネオンと違い、ピアノは音が減衰するのでとても難しいのです。そこで約2年半かけてピアソラのエッセンスを研究。GHに移すことでついにCDリリースできました。

Rintaro Akamatsu / 赤松林太郎

幼少よりピアノ演奏から弦楽器演奏まで幅広い楽器演奏技術を習得。2000年には、アルゲリッチやフレイレが審査員を務めたクララ・シューマン国際ピアノコンクールで第3位を受賞。世界的音楽評論家Dr.ヨアヒム・カイザーより「聡明かつ才能がある」と評される。国際コンクールでの受賞は10以上に及ぶ。現在、ブダペスト国際ピアノマスタークラス教授、洗足学園音楽大学客員教授、大阪音楽大学特任准教授、宇都宮短期大学客員教授等を歴任。

『TAILORED』 [CD]Rintaro AkamatsuCSTC-003 価格¥1,500(税抜)
2018.8.17 ON SALE

Rintaro Akamatsuが、新たに打ち立てたテーマ、〈Discover Classic Music〉のもと、マスターピースの数々を新しい解釈でニューリリース。

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