今、CELVIANO Grand Hybridの音色とタッチが、音楽の教育現場でも高く評価されています。
今回は、このピアノをすでに導入している2つのピアノ教室を訪れ、
先生に感想やレッスンでの活用スタイルをお聞きしました。

「アコースティックの感覚で、技術を磨き、実力が養える。」

大阪府・寝屋川市でピアノ教室を開いて30年以上になるというベテラン講師、阿部朋子先生は、セルヴィアーノ グランド ハイブリッドのデジタルならではの機能とアコースティックの音色やタッチを追求した独自の魅力を使い分けてレッスンされていました。
まず、ピアノを始めたばかりの小さな生徒さんには、易しいクラシックや童謡の楽曲が入ったUSBメモリーをセルヴィアーノグランド ハイブリッドに接続し、音を流して、一緒に歌いながらレッスンをするのだそう。「小さい生徒さんでも音楽を楽しめるデジタルの機能は、私にとっても楽しいですね」。
実は阿部先生、これまではデジタルピアノに否定的で、「鍵盤がパタパタして軽いので、クラシックの弾き方を試みようとすること自体がナンセンス」と考えていたそうです。しかし、セルヴィアーノ グランド ハイブリッドを弾いてみて、その考えが180度変わったと言います。

「まず、鍵盤のタッチ。アコースティックピアノのような自然な重みがあって、さすがC.ベヒシュタインと一緒に開発しているだけのことはあるなと思いました。実は、他のデジタルピアノって長時間、練習することができないんですよ。鍵盤がすぐ底についてしまう感覚があって、疲れてしまうんですよね。例えるなら、アスファルトを裸足で歩いているような感じです。でも、セルヴィアーノ グランド ハイブリッドは違う。アコースティックピアノのように、芝生の上を運動靴を履いて歩いているような優しい感覚があるんです。きっと長時間続けて練習しても疲れないんじゃないかと思いますね」。
さらに、いままでのデジタルピアノでは不可能だった、トリルや同音連打が自然にできることにも、阿部先生は驚いた様子でした。ピアノ歴3年〜4年の生徒さんには、モーツアルトのピアノ・ソナタK. 545に取り組んでもらうのですが、曲の後半に出てくるトリルの表現に苦労するのだそう。ただ、「このピアノであればしっかり練習できるので、私も優しく根気強く教えています」と阿部先生。

繊細でナチュラルな弾き心地が、子どもの技術をしっかり高めてくれます。

「セルヴィアーノ グランド ハイブリッドを設置して数ヶ月が経ちますが、日に日に感じるのは、アコースティックピアノには各々のブランドできちんと個性があるように、このピアノもひとつの個性を確立しているということ。他のデジタルピアノでは考えられないことです」。
阿部先生ご自身が、セルヴィアーノ グランド ハイブリッドを単なるデジタルピアノではなく、C.ベヒシュタインと音色の共同開発を行い、木製鍵盤を採用しタッチにこだわり抜いた〝ハイブリッドピアノ〞としての個性を感じているようです。

阿部 朋子 先生

大阪芸術大学で音楽教育を専攻。大学在学時からピアノの指導に取り組み、指導歴は40年。「基礎を固めなければ、応用はでない」という考えから、徹底した基礎練習を大切にしている。

「微妙なニュアンスを感じ取る。 それが、子どもの成長につながる。」

小林美菜先生は大阪府・豊中市で教室を開いて8年になります。音大に入る前まではデジタルピアノで練習していたという経験もあって、デジタルピアノもアコースティックピアノと同様、自然にレッスンに取り入れているそう。実際、小林先生の教室には、アップライトピアノの横にセルヴィアーノグランド ハイブリッドが設置されていました。
小林先生は、このピアノのポイントである、ベルリン・グランド、ハンブルク・グランド、ウィーン・グランドと世界で愛される3つのグランドピアノの音色に切り替えられることの魅力についても語ってくれました。「3つのグランドピアノの音色は、微妙なニュアンスの差なので、丁寧に聴き取らないといけない。それが子どもの感性を磨くことにつながるんですよ」。

さらに小林先生はこう続けて「鍵盤のタッチもそうです。このピアノは、他のデジタルピアノのように0か1といった極端な弾き心地ではなくて、ハーフタッチが思いのままにできるなど、微妙な感覚を表現することが可能なんです。趣味で始めた生徒さんが、もしクラシックの道に本気で進みたいと考えたとしても、このピアノなら問題ないと思います」と太鼓判を押してくれました。
小林先生がレッスンの中でよく使う機能を伺うとホールシミュレーターですと答えてくれました。「部屋で弾くような感じ、ホールで弾くような感じというように、音の響きを変えられるので、違いわかる?どっちの音が好き?とその都度、生徒に聞くようにしています」。また、コンサートホールに近い響きに設定することで、コンクール対策にもなるという。「やはり、自宅や教室で弾いているピアノとホールで弾くピアノとでは明らかに響きが違うので、〈オペラホール〉の設定にして、普段からホールで弾くような感覚に慣れてもらうようにしています。そうすることで、子どもたちは本番でも臆せず演奏できるようになるんです」。

響きの設定を変えて、わずかな違いを聴き比べさせることで、子どもの耳が鍛えられます。

小林先生は最後に、このピアノの良さをもうひとつ語ってくれました。「天板を開くとハンマーが見えるのも気に入っています。ピアノってどうやって音が鳴っているかわからない生徒さんがほとんどなんですよ。鍵盤を押すと弦をハンマーで叩いて音が鳴るんだよってハンマーを見せながら構造を説明しています。不思議なことに、いままで乱暴に鍵盤を叩いていた男の子なんかは、それが直ったりするんですよね」。
セルヴィアーノ グランド ハイブリッドをフル活用して、生徒さんとともに楽しみながらピアノの指導をされている小林先生でした。

小林 美菜 先生

大阪音楽大学卒業と同時に音楽教室を設立。現在、大阪府内に3つの教室を展開している。「ピアノを通して子どもたちの人生を豊かにしたい」を指導のポリシーにしている。

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