
音楽を愛するクリエイティブな「人」の今をキャッチアップしていくこの企画。
「こんな風に話したのってはじめてかもしれない」
そう笑顔を見せる第1回目のゲストはPES(RIP SLYME)さんだ。
プライベートでも親交がある相手ということでお互いリラックスした雰囲気の中、
どちらともなく会話は始まった。

ー音楽を気軽に始められる時代にー
普段はお酒を楽しみながら家族同士でプライベートの時間を過ごすことが多く、あまり仕事の話を聞いたことがなかったというMEGUMIさんが最初に尋ねたのは、コロナ禍でのPESさんの仕事の変化についてだった。
「ずっと家やスタジオにこもって音楽制作をしていて、そろそろ表に出てパフォーマンスをしたいと考えていたんだけど、そのタイミングでコロナが広がってしまった」と2020年を振り返るPESさん。
「相変わらず制作の仕事はしてるんだけど、家で過ごすのも楽しくなってきたかな。最近は家の中で音楽を作りながら、自分のやりたいことを改めて考えているところ」
自分のペースで音楽と向き合っているPESさんにMEGUMIさんも「PESくんって、メロウなタイプだもんね。ガシガシ音楽作ってるイメージじゃないかも」と納得。

「そうだね。まあ褒められたらガシガシやったりもするんだけど(笑)。音楽を作っているときはその楽曲がスタジオで完成した時よりも、ライブで披露された時の方が手応えを感じるかもしれない。提供している楽曲でもそのアーティストたちのライブで歌われた瞬間がうれしいね。だからやっぱり、そろそろそういう活動もしていきたい」
楽曲が完成した瞬間ではなく、人々の前で披露された瞬間にこそ心が動くというPESさんだからこそ、コロナ禍での音楽活動に様々な思いがあったという。
「音楽を作る時って彫刻刀を持って木から何かを掘り出している作業もあるけど、それをどう見せていくのか、何と組み合わせて作り上げていくのかっていう作業も僕は好きなんだよね。音楽業界もこの瞬間だけ見るとコロナの影響で大変なんだけど、もっと長い目で見るといろいろな動きが生まれ始めているような気がする」
「アーティストでもあるけど、PESくんはプロデューサーでもあるんだよね」と頷くMEGUMIさん。PESさんによると、暗いニュースばかり先行する音楽業界だが、音楽そのもののハードルが下がり世界的にプレイヤーが増えるという側面もあるという。

「もちろんコンサートやイベントが開催できなくなり、生活するのが大変になったミュージシャンもたくさんいて・・・・・・今稼ぐべき人たちが稼ぎきれなくて表面的に音楽業界はシュリンクしていると思う。でも、自宅で過ごす時間が増え今までプレイヤーじゃなかった人たちも音楽を始めてみようか、という気持ちになっているのも事実だと思う。世界中でそういう人たちが増えていて、面白いモノがこのあと生まれる予感もしている」
気持ちが落ち込みがちな時ほど、音楽に触れることで自分を癒やすことができると実感しているMEGUMIさんもPESさんの話には説得力を感じたという。二人の間に置かれている「Casiotone CT-S1」に目を向けながら、MEGUMIさんも応える。
「私も家ではピアノやギターを弾いたりするんだけど、音って振動の連続だと思ってて・・・だから聞くのも素敵な事だけど、自分自身で奏でることでさらにそのバイブスが身体に伝わってすごいヒーリング効果があると思うの。この不安定な時期に自分を癒す意味で音楽を始める人が増えるのはいいことなんじゃないかな。特にピアノは押せば音が出るし、経験がなくても始めやすい楽器だよね」
▼Casiotone CT-S1
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ーおうち時間をクリエイティブに過ごすー
誰もがクリエーターになることができる時代が来たと話すPESさんは、おうち時間の過ごし方もそういった状況を表しているという。「おうち時間をもっとクリエイティブに、有意義に過ごしたいという世間の風潮、PESくんはこの流れをどう思う?」と尋ねるMEGUMIさん。
「クリエイティブな物事全般、その中でも音楽の裾野が広がってるのはすごく感じてるから、あとはやりたい人がどれだけ気軽に続けられるかも大切だと思う。このキーボード(「Casiotone CT-S1」)はデフォルトで音もいいし、オシャレでコンパクトだよね。楽器は触ってる時間が大事だから、こういう近くにおけるものじゃないとダメだと思っていて、ギターとかはいつでも側に置いて、会話をしながらつま弾いたりするイメージもあるけど、今までピアノはそういうイメージなかったな・・・」
実際にCasiotone CT-S1の鍵盤に触れながらそう話すPESさん。その自然な指使いにMEGUMIさんも「ピアノやってたの?」と驚く。
「2〜3年ね。ライブでやりたいなと思って練習したことがあったんだけど、人前で弾けるようになるまでにはならなかった(笑)。ピアノって弾けたらかっこいいじゃん。この機会に僕もまたピアノの練習をしようかな」

ー新しい挑戦と改めて感じるラップの魅力ー
PESさんの音楽への気持ちを聞いたところで、MEGUMIさんの話はこれからのビジョンについて移っていく。そこでは、PESさんの新しい挑戦と原点について話を聞くことができた。
「これからやってみたいことはバンドだね。僕が音楽を始めた時代はもうパソコンで個人でも音楽を作れたから、バンドを経験してないんだよね」
実はすでに少しずつメンバーも集め始めているというPESさん。「どのパートをやりたいの? ギタボ(ギターボーカル)?」と聞くMEGUMIさんに「旦那(MEGUMIさんの夫・Dragon Ash降谷建志さん)とかぶっちゃう(笑)」と笑うPESさん。二人のプライベートでのテンポの良い会話を覗くことができた。
「あとは、やっぱりみんなにラップやって欲しいって言われるんだよね。僕も改めてラップっていいなって思っているところ」
メロディアスで流れるような高音のラップが高く評価されているPESさん。改めてラップの魅力を感じているということでMEGUMIさんも「声が素晴らしいもん! やってほしい!」と笑顔に。
「PESくんとこんなに音楽の話をしたことがなかったから楽しかった。時代を読んでちゃんと次のアクションを考えているんだなと思って、いい刺激受けました!」と対談を振り返るMEGUMIさん。続きはプライベートで、と話していた二人のトークはまだ終わりそうにもない。
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