今回は仲良し4人家族が住む3LDKのおうちにお邪魔しました。
モダンなインテリアアイテムを取り入れたスタイリングの中で、一緒に過ごす時間を大切にしながらも、家族それぞれの癒しが生まれる空間創りがテーマです。
Privia PX-S1100だからできる、ローテーションスタイル
今回伺ったおうちは、お部屋を見せてもらうと、四角い形のリビングダイニングが家族団欒の場だとわかりました。さらに家族全員がよくピアノを弾くと伺ったので、ピアノは娘さんたちの部屋ではなくリビングダイニングに置くことに。仲の良い姉妹が宿題をしたりテレビを見たりするリビングは、夜になるとご夫婦でお酒を楽しむ場所でもあります。
多様な過ごし方が考えられるリビングという場所だからこそ、
より楽しんでもらえる空間になるようなスタイリングを目指しました。
ピアノの配置が難しくて、壁際が演奏スペースになっているお部屋も多いと思います。そこで、定位置は決めつつも、シーンに合わせて移動できるように考えました。PrivaPX-S1100だからできる「ローテーションスタイル」です。
普段はテーブルのそばの壁際にピアノを置きつつ、弾く人に合わせて位置を変えていきます。今回はダイニングテーブルと同じ椅子を使用しているんですよ。娘さんたちが宿題や勉強をしながらも、リフレッシュしたい時にそのままくるっと後ろに向けばすぐにピアノを弾くことができるように意識しました。
ローテーションスタイルということで、家族のライフスタイルに合わせてここからピアノを移動させていきます。誰もいない昼下がりにピアノを楽しむのがストレス発散方法という奥様は、ダイニングのテーブルでコーヒーと一緒に…。そしてピアノは寝る前の楽しみという旦那様は、キッチンカウンターでお酒を作りながら…。普段は壁際に置いているピアノを簡単に移動できるのも、スリムなPriviaだからこそだと思います。
気をつけたのは、どんな時も家族の生活空間を邪魔しないということでした。室内からできるだけ物を減らすことで、どんな場所に置いてもピアノが雰囲気を壊さず自然に見えるのがわかると思います。黒い本体も大きくは見えず、定位置に置いている時もお部屋の雰囲気と馴染んでいますよね。
今回のスタイリングは、モダンスタイルをテーマにしています。モダンスタイルで重要なキーワードは「おしゃれさ」、「カッコよさ」、そして「クールな印象」です。
ポイントになるのはアイテムの素材感ですね。今回も金属のメタリックな質感や、ツルツルと硬質感のあるガラスのアイテムを取り入れています。シャープでかっこよくお部屋を演出してくれますよ。
また、ごちゃごちゃとスタイリングするのではなく、シンプルにアイテムを配置するのも重要です。大胆に取り入れたモダンなアイテムが部屋の印象を変えてくれるので、今回は一点物の絵画を飾っています。部屋がアートギャラリーのようになり、ワンランク上のインテリアが楽しめます。幾何学模様や、赤、青、黄色といった原色をポイントにしたアイテムもモダンなスタイルにはぴったりですね。
かっこよさだけではなく家族で暮らすあたたかさも表現したかったので、観葉植物も取り入れています。シャープな葉っぱや直線的な花を選んだので、雰囲気を損なわないスタイリッシュなコーディネートが仕上がりました。
家族全員がピアノを楽しむと伺った時に、それでいてみなさんがそれぞれ自分の時間を大切にしている事がとってもステキだなと思いました。この自分だけの時間をもっと豊かにしたいと考えたのが、今回のスタイリングです。シンプルでミニマルなお部屋だからこそ、ピアノがよりおしゃれに空間に溶け込んでいますよね。家族が集まるスペースで、みんなの気配や温度を感じながらも自分の時間を楽しめる…そんなライフスタイルの手助けができていればうれしいです。
インテリアスタイリスト 村上直子
アフタヌーンティーリビング事業部でディスプレイの勉強を経て、結婚後に整理収納アドバイザーとして、10年間で、１０００件以上のおうちを訪問したり、整理収納アドバイザー２級認定講師としてセミナーも開催。
ルームスタイリストとしては、個人宅や店舗のインテリアスタイリングや雑誌の監修も手掛けています。
著者本「子どもとすっきり暮らすシンプル収納ルール」PHP研究所
監修本「ちらからないおうちでもっと幸せ家族になりました」扶桑社
