「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018」参加レポート
今年、新たに生まれ変わった世界最大級の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」。
カシオは、新たに加わった池袋エリアの「東京芸術劇場」に特設ブースを設置するとともに、
今回テーマの「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」にふさわしいプロジェクトにも参加しました。
ラ・フォル・ジュルネで行われるコンサートの開始音が、世界的作曲家・藤倉 大氏により作曲され、カシオのデジタルピアノ「CELVIANO Grand Hybrid GP-500BP」と電子キーボード「CT-X5000」の音で収録されました。
各ホールで響き渡った3種類の特別なメロディーを、是非、お聴きください!
作曲家・藤倉 大
1977年大阪生まれ。15歳で渡英し、エドウィン・ロックスバラ、ダリル・ランズウィック、ジョージ・ベンジャミンに師事。数々の作曲賞を受賞。ザルツブルグ音楽祭、ルツェルン音楽祭、BBCプロムス、バンベルク響、シカゴ響、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、シモン・ボリバル響、アルディッティ弦楽四重奏団等から委嘱され、国際的な共同委嘱もますます増えている。これまでに、ブーレーズ、エトヴェシュ、ノット、ドゥダメル、アルミンク、リープライヒ、井上道義、山田和樹らが藤倉の作品を初演・演奏している。2014年4月、名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスに就任。2015年3月には、シャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ「ソラリス」がシャンゼリゼ劇場にて世界初演され、現地メディアからの評価も高い。2018年の活動としては、9月に東京芸術劇場で開催される大型現代音楽イベント「“Born Creative” Festival 2018」で、アーティスティック・ディレクターを務めるほか、11月には、オーケストラのための『グローリアス・クラウズ』(名フィル、WDR交響楽団、イル・ド・フランス管弦楽団共同委嘱)の世界初演が控えている。録音も多数。楽譜はリコルディ社から出版されている。Minabel Recordsを主宰。
オフィシャルサイトhttp://www.daifujikura.com/
カシオ特設ブース
生まれ変わった「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」の象徴として、新たに加わった池袋エリア。
その会場である「東京芸術劇場」に、カシオ特設ブースを設置。
CELVIANO Grand Hybrid
ミニコンサート
プロのピアニストによるミニコンサートを開催。
CELVIANO Grand Hybridの魅力が余すところなく伝わる演奏とトークを堪能いただきました。
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ピアニスト 近藤嘉宏
出演日時●5月3日(木・祝) 11:00 - 11:30 / 13:00 - 13:30 / 14:50- 15:20
桐朋学園大学を首席卒業。その後、ミュンヘン国立音楽大学においてゲルハルト・オピッツのもとでさらなる研鑚を積む。1987年日本音楽コンクール第2位。92年ミュンヘン交響楽団との共演で大成功をおさめる。国内では95年に正式にデビュー、30タイトル以上のCD及びDVDを国内外でリリース。多くのマエストロと共演を重ね、現在では日本を代表するピアニストとして第一線で活躍している。16年にはミュンヘンのマックス・ヨゼフ・ザールでリサイタル、またウィーンのムジークフェライン大ホールにベート-ヴェンの「皇帝」でデビューするなど、活動の幅は更なる広がりを見せている。
オフィシャルブログhttp://ameblo.jp/yoshihiro-kondo/
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伊賀あゆみ&山口雅敏ピアノデュオ
出演日時●5月3日(木・祝) 17:00 - 17:30
アクロバティックな4手の交差、ダイナミックな体の動き、そして個と個による異次元への化学反応。視覚をも魅力する連弾作品のみならず、オリジナル編曲や知られざる作曲家の作品を手掛ける伊賀あゆみ&山口雅敏ピアノデュオ。そのエンターテイメント性と鍵盤上のバトルともいえる演奏スタイルは“進化系”デュオと呼ばれている。「4Hands EVOLUTION」「ホロヴィッツへのオマージュ」「ショスタコーヴィチ交響曲第11番連弾版(世界初録音)」の3枚のCDをリリース。伊賀さんは東京音楽大学講師、山口さんは神戸女子大学・大阪総合保育大学の非常勤講師を勤めている。
オフィシャルサイトhttp://www.ayumi-masatoshi.com/
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ピアニスト 赤松林太郎
出演日時●5月4日(金・祝)①12:00 - 12:30 ②14:00 - 14:30 ③16:15 - 16:45
<②③ゲスト>ドミトリー・フェイギン(チェロ/東京音大教授)
●5月5日(土・祝) ①14:10 - 14:40 ②16:10 - 16:40
<②ゲスト>橋森ゆう希(ヴァイオリン)、ドミトリー・フェイギン(チェロ/東京音大教授)2000年にクララ・シューマン国際ピアノコンクールにて第3位を受賞。国際コンクールでの受賞は10以上におよぶ。日本国内の主要ホールはもとよりアメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、ハンガリー、コロンビア、台湾などの世界中で公演。近年では、ウィーン各地で室内楽コンサートをはじめ、ドナウ宮殿でのドナウ交響楽団との共演で成功を収める。今日、ブダペスト国際ピアノマスタークラス講師、洗足学園音楽大学客員教授を勤めている。
オフィシャルサイトhttp://rintaro-akamatsu.com/
オフィシャルブログhttp://rintaro.jp/
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CT-Xキーボード ミニライブ
ラ・フォル・ジュルネのコンサート開始音にも使用された新開発「AiX音源」による美しいサウンドを体感いただきました。
出演日時●5月5日(土・祝) 11:30 – 12:00
出演アーティスト
高本信宏(nobuhiro takamoto)/key.compose.arrange
<ゲスト>
豊福勝幸(ベース)
根布谷“NELLO”光輝 (パーカッション)
試弾コーナー
ミニコンサートでプロのピアニストの演奏とトークでお楽しみいただいた「CELVIANO Grand Hybrid」の魅力を、来場者の皆さんに、実際に弾いて確かめていただきました。また、「ラ・フォル・ジュルネ」とのプロジェクト、「コンサート開始メロディー」の録音でCELVIANO Grand Hybridとともに使用された電子キーボード「CT-X5000」も、併せて試弾いただきました。
コンサート出演アーティスト ×
カシオの楽器
ラ・フォル・ジュルネのコンサートに出演するために来日した世界的アーティストたちにカシオの楽器に触れてもらい、その印象についてコメントをいただきました。
CELVIANO Grand Hybrid
ピアニスト
アンヌ・ケフェレック氏
パリ生まれ。5歳の時からピアノを学び、1964年にパリ音楽院に入学、首席で卒業する。1968年、優勝者をなかなか出さないことで有名なミュンヘン国際音楽コンクールにおいて審査員満場一致で優勝。一躍ヨーロッパで大きな注目を浴びる。近年、ピアニストとしての活動に対して、フランス政府より芸術文化勲章オフィシエが授与された。
CT-Xキーボード
「ラ・フォル・ジュルネ」とは
1995年にフランスのナントで誕生したラ・フォル・ジュルネは2005年、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」として東京に上陸しました。2007年には来場者数100万人を超え、2016年までに延べ726万人の来場者数記録。世界最大級の音楽祭に成長しています。
今回2018年は、14回目の丸の内エリアに加え、池袋エリアでも3日間同時開催。これまで以上にクラシックのジャンルを超えた、趣向に富んだ音楽の祝祭を繰り広げます。ネーミングやロゴも一新し、生まれかわったラ・フォル・ジュルネの、新たな冒険の旅が始まります!
今回2018年のテーマは「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」。新しい世界へと開かれた精神が刺激に満ちた異文化と出会って生まれた、さまざまな傑作に光を当てます。 いつの時代も作曲家たちは人生のある時期、母国を離れて外国に移り住みました。主に20世紀には政治的な理由で、多くの作曲家が生まれ故郷や住み慣れた街に別れを告げることを余儀なくされました。かたやバロック時代には、作曲家たちは異国への好奇心に突き動かされ新天地を目指しました。 作曲家たちが自分たちのルーツから遠く離れた場所で書きあげた作品は、どれも意味深く、感動的です。そこにはノスタルジーとともに、「新しい世界」と出会う欲求や希望を感じとることができます。壮大な歴史のうねりと作曲家の人生が交錯して生まれた、心揺さぶるドラマをご堪能ください。